インテリアデザイナーの方から、登録文化財である寺西家阿倍野長屋を改築し飲食店舗にするというお話しがあり、同時に庭も提案するということで依頼をいただきました。
昭和の大庭園家 重森三玲は「古いものにも時代を超えたモダン(新しさ)があることを知る」とうたい、それを「永遠のモダン」と称し創作活動の基本としました。
そのことに感銘をうけ、庭のモダン?新しさとは?ということを考えるようになり、また、庭はサスティナブル(継続的)であって、永遠でなければならないとも考え、庭つくりとは、その両方の反比例するものを実現していかなければならないことに気付きました。
本当にそれを実現しているものは“石”という素材でしかなく、他に見当たりません。
そこで新素材に目を向け、「もしかして…」と思ったのがステンレスという素材です。
色褪せることも朽ちることもほとんどない素材。
そして、この物件に対して「中和」にはもうひとつの意味がありました。
長屋に限らず、文化財を保護していくということは、古きを学び、新しい活用法を見出していくことがイチバン大切だと学びました。
大切に使ってあげることで文化財は頑張るのです。
なので、古いものとお店をしようとしている若い人たちが「中和」していってもらいたい!という願いも込めたテーマになりました。
インテリアデザイナーさんからミニマリズムとかトリックデザインのようなことも教わり、実践した仕事でもあります。この中にも、同じように見えてサイズが微妙に違うかったり、角度によってラインが揃うようになっていたり楽しく考えられています。
気づいた方は素晴らしい!

















