MANYO

ご主人は長年大手企業に勤められ、キッチンの棚や戦艦ヤマトの木製や金属モデルを作ったりと技術の国ニッポンを象徴するような男性。

奥様はそのご主人を支えられ、ガーデニングやイタリア語を勉強されている華やかだけどもお淑やかな女性。仲良くもあい反する趣味をお持ちの夫婦です。

西洋庭園の基礎であるシンメトリー(左右対称)の構図を利用することと、発祥である古代ローマの文化に敬意を表すること。

また、全く対照的に日本人の良いところをすごく感じられる施主様ご夫婦への敬意から、外からみた美しきニッポンを表現しました。

中央の築山はなるべく真ん丸になるように施し、両サイドにはH=5mくらいのコハウチハカエデを配置することで、全体の構成をシンメトリーで表現し、しかし、各素材ひとつひとつがアシンメトリーなために見た目には感じられない構成にしました。

視点のポイントを中央に集中させるため、化け灯籠・手水鉢や既存樹木も中央の築山にあつめ、また、その高さと奥行きのバランスをあわせるために那智黒石を貼った真ん丸のステージを配置しました。

庭をリメイクするときに大切なことは、元々そこにあるものを簡単に撤去せず、どこまで活かして有効利用できるか?ということと、今ある問題点を以下にスマートに解決するか?に尽きると思います。そんないい勉強をさせていただいた物件でした。